現在、主流となっているのがビケ足場です。
高層・中層・低層の物件から戸建住宅にも対応できることからも足場業界で利用されています。
そんなビケ足場についてどれくらいの人が知っているでしょうか。
今回は、ビケ足場について豆知識も加えながらご紹介していきたいと思います。
足場の種類について
現在、足場の種類はビケ足場のみならず、さまざまな種類の足場があります。
建設する環境をはじめ、工事費用などを考慮して選ばれています。今回は代表的な種類についてのみご紹介したいと思います。
枠組み足場
多くの現場で使われている一般的な足場です。一戸建て住宅の外壁塗装に用いるのも枠組み足場になります。
単管足場
単管とよばれる鋼管を使って組む足場です。
吊り足場
作業員の移動に重要となる床がなく、上から吊り下げる足場です。
移動式足場
下部にキャスターが付いている移動式の足場です。
ビケ足場について
足場にもさまざまな種類があるのですが、その中でも鋼管に緊結部がついていて、細かなユニットに分かれている足場を「ビケ足場」と呼んでいます。
正式名称は「くさび緊結式足場」です。緊結部に足場材をハンマーで打ち込んで組み合わせていく方式です。
ハンマーのみで組み立てることができるので、作業にあたる鳶職人の負担を軽減できています。
また、細かいユニットに分かれているので、複雑な形状の建物にも適応できるのが特徴です。
ビケって何?
足場は建築工事には必要不可欠ですが、ビケ足場の「ビケ」って何?と思う人も多いと思います。
ビケ足場のビケは、実は商品名です。
初めてくさび緊結式足場を開発した、その足場の商品名が『ビケ足場』です。
くさび足場と呼ぶよりも呼びやすさがあって、足場業界ではこの呼び名が浸透しています。
また、「美形」という説もあります。
くさび足場は、細かいユニットを組み合わせて複雑な形状の建物にも対応可能なのですが、その組み上がりの美しさを表現しているとも言われています。
ビケ足場のメリット
さまざまな種類の足場がある中で、ビケ足場を選ぶメリットはどこにあるのかといえば、『安定感』だといいます。
高所での作業スピードをはじめ、作業性の質を向上させるためには安定感が重要です。
高所作業は、地に足のついた作業ではなくなります。
どうしても足元が不安定になりがちです。
そこで活躍するのが『ビケ足場』です。
足場の種類となる単管足場や単管ブラケット足場と比べても安定しています。
広めの踏板があるので、足元を気にすることなく移動ができます。
道具を置いても邪魔にもなりません。
足場がしっかりしているだけで、手元の作業も狂いが出づらく、仕上がりもよくなります。
また、設置が簡単であるという点もあげられます。
部材も他の足場に比べて少なめです。ハンマーがあれば設置ができ、スピーディーに作業を行えます。
労力が少ないため、鳶職人にとっても負担になりづらいでしょう。
また、ビケ足場のデメリットになる設置するときのハンマーで叩く低重音も、設置自体が簡単で、スピーディーに終わるので周囲への配慮も最小限で済みます。
まとめ
いかがだったでしょうか。足場にはいくつか種類があり、その中でハンマーひとつで組み立てられる「くさび緊結式足場」というものがコストパフォーマンス抜群であることも理解できたのではないでしょうか。
業界ではビケ足場として組まれており、設置に時間も手間もかからないのがメリットです。
これは建設業界だけのメリットではなく、依頼する施主側にとっても工期が早まるのは魅力です。
さらに隣接する建物に対しても、騒音問題が長引くこともなくなるので、色んな面でメリットが大きいといえるのではないでしょうか。