建築現場や外壁塗装でよく見かける足場は、意外に費用が高額です。
ただ、職人が安全に効率良く作業できることを考えると高額であることもうなずけます。
そんな重要な存在である足場ですが、職人が持っていると役立つ資格がいくつかあります。
1.足場の重要性とは
足場は、職人の安全性に大きく関わっています。
もし足場がなくて、宙吊り状態で建築作業、塗装作業をしたらどうなるでしょうか。
見る人がヒヤヒヤします。風が強ければ、職人の安全が懸念されるでしょう。
しっかりとした足場があれば、安定した姿勢で作業が進められるのでケガのリスクも低くなります。
また、足場の有無は作業の効率にも響きます。
設置しなければ仕上がりるまでに大幅な時間を費やすことになるでしょう。
あるだけで作業が捗り仕上がりもスピーディーになります。
安心して作業を進められること、効率良く進めること、どちらにしても足場の重要性が高いことが分かります。
足場には高い建物に適した方法、狭いスペースで設定できる方法などいくつか種類があります。
高さやかたちに合わせて決められるのが一般的です。
2.足場職人の資格
足場職人の経験を積むと、いずれ独立して開業したいと考える人も多いのではないでしょうか。
その際に必要となる資格があります。
また、開業をしない場合でもスキルアップにつながるので、所有して損はありません。
資格の1つが、足場の組立て等作業主任者です。
ゴンドラによる吊り足場を除く吊り足場や張りだし足場、高さ5メートル以上構造の足場組立て、
解体作業など主任責任者として従事できます。
資格の条件は、足場の組立て解体作業など3年以上の実務経験がある人、
高校や専門学校、大学で建築や土木を専攻し2年以上の実務経験のある人です。
建築物等の鉄骨組立て等作業主任者は、
骨組みや塔で金属製の部材で構成される5メートル以上の組立て解体作業の責任者として従事できます。
資格の条件は、とび科職業訓練終了後に実務経験を2年積んだ人、21歳以上で実務経験を3年以上積んだ人です。
知識や技術、工事用設備、責任者として現場の教育などに役立てられます。
3.足場職人に向いている人とは
足場職人に向いている人は、達観のある人です。
足場を設定する上で情勢の見通しが必要とされます。
また、ただ組立てていく作業のように思えますが、細かい作業もあります。
例えば足場の板に耐えられる重さなどもその1つです。
現場により異なるので、その時の状況に合わせて設定しなければなりません。
また、現場ではコミュニケーション能力も重要です。
作業終了まで依頼者や現場の人とやり取りがうまくできることが求められます。
大きな声を出してコミュニケーションを取るシーンもあるので、積極性も必要とされます。
足場職人は高所での作業もあります。
そのため、高い所が得意な人も有利です。
高い所が大丈夫な人と苦手な人、足場職人はどちらが向いているでしょうか。
間違いなく高い所が大丈夫な人です。
高所が苦手な人は、足がすくんで作業ができない…そんなことになってしまうおそれもあります。
そして向上心も大切です。
どんな職業にも言えることですが、つねにもっとできるようになりたい、技術を身につけたい、
スピードアップしたいと考えている人は上達もスピーディーです。
足場職人が持っていると役に立つ資格がいくつかあります。
スキルアップのために持っておくと良いでしょう。特に独立して開業を目指す人には必要です。
また、足場職人には向き不向きがあります。
現場の周りを見通せる人、コミュニケーション能力がある人、向上心のある人に適している職業と言えるでしょう。