建築資材を搬入したり、荷揚げ作業をしたりするのに、無意識のうちに作業員は身を乗り出してしまったり危険が伴います。
また、風で建築資材などが揺れてしまい、それが足場に引っかかったりする危険性も発生するかもしれません。
建設作業は常に危険と隣り合わせで行うため、安全性を確保するために足場が設置されています。
その際、さらに安全に作業を進められるといわれているのが「リフター」です。
足場のみならず、高所作業を伴うために高所台となるリフターを設置します。
ここからは、そのリフター(高所作業台)についてご紹介したいと思います。
働く乗り物となる高所作業車との違いも合わせてご紹介しますから、興味のある方必見です。
リフター(高所作業台)とは
足場を組み立てる建築工事現場には、リフター(高所作業台)も設置されているケースがあります。
内装作業や配管作業などを行うためには高い場所に機材や資材を運び込まなければなりません。
リフターは2メートル以上の高さに上昇できる作業床付きの足場になります。
リフターの設置基準について
リフターは足場のひとつで、高いところに簡単に資材や機材を運ぶことができますが、仮設するためには基準も設けられています。
先に挙げたように2メートル以上の高さから設置ができる作業床を持っていることが重要です。
また、可変式の構造であったり、人力で水平移動ができることもポイントになります。
通常の足場との違いについて
私達がよく目にする組み立て式の足場との違いはどこにあるのでしょうか。
日頃から目にする足場は、足場そのものは固定されていて動かすことができません。
それに対してリフターは足場を移動させながら作業できるのが特徴です。
これなら、大掛かりな足場を組み立てる必要もなく、そのための部材をトラックで運搬したりすることも不要になります。
費用もかなり抑えられるのも違いかもしれません。
また、リフターはその構成からエレベーターに搭載することもできます。オフィスビルの建築などにおける内装作業に関してもリフターが活躍できます。
レンタルもできる?
リフターは多数の製品が発売されており、建設・建築専門のレンタルサービスもあり、レンタルすることも可能です。
工期が長い建築現場ではレンタルサービスを賢く利用しているようです。
レンタル料も中古であれば比較的安く済みます。
もちろん、保証もしっかり備わっているので安心、安全に作業ができるでしょう。
高所作業車との違いについて
補足として気になるので調べてみたのですが、仮設足場に設置するリフターとは別に、高所作業車も現場で働いています。
この車両との違いというのは、たんに「自走機能」がついているかいないか、それだけになります。
高所作業車もリフターと同じように作業用のバスケットが設置してあり、2メートル以上の高さに上昇ができます。
昇降装置と走行装置で働いている車両ですが、動力がある分、様々な場所に走って行けるのが特徴です。
右、左、前、後ろというように運転技術で様々な場所に動かせます。
一方、昇降はできますが自走能力がないのはリフターです。
ちなみに、高所作業車の運転には資格が必要になりますが、リフターには資格は不要です。
いかがだったでしょうか。足場を組む作業現場には、様々な部材があり、それを使う作業員がたくさんいます。
危険な現場だからこそ、安全に作業ができるように設備機器が物を言うのは確かです。
リフターもそのひとつで、工事費を抑えるためにレンタルを利用してスムーズな作業を行うようにするのも現場では必要なことでしょう。