足場作業員の為にも必要!日常点検をする者には何が必要?
平成27年より、足場に関する法改正が施行されてからも足場に関する事故はゼロにはなっていません。
なぜ事故が起こるのかといえば、主な理由は強風や地震など。
しかし、作業にあたる者たちの一瞬の気の緩みもあるともいいます。
また、急な天候にも左右される現場でもあります。
今回は、足場作業員の安全性のための日常点検についてご紹介していきます。
特別教育について
法改正によって、足場の組み立て及び解体作業を行う場合、作業者は「特別教育」を受ける必要があります。
足場の組み立て作業から解体作業の特別教育は、講習時間6時間を要します。
ちなみに、法改正前から足場作業を行ってきた鳶職人については2年の間は短縮されていましたが、経験に関係なく6時間講習へと変更されています。
特別教育の講師には労働安全コンサルタントなども招かれています。
日常点検の規制について
法改正によって、足場の組み立てから解体作業する作業者には特別教育が必要になりましたが、さらに足場の日常点検についても規制が強化されています。
足場の日常点検については、組み立てたり変更した業者による点検のみならず、職長による点検も行われています。
日常点検が足場の作業員の安全性を左右するため、足場組みを行う事業者には必須条件です。
また、注文者、元請業者による点検までが義務付けられている内容としては、組み立てた後、変更があった際、一部解体などを行った後の点検です。
業者任せにしない
足場の維持管理については、作業にあたる業者任せではなく、注文者、元請業者も責任を持って管理されています。
例えば、足場を組み終えたらそこで終わりではありません。
注文者が組立図面通りに作られているか、手すり、壁つなぎが法規定通りに作られているか、細かくチェックしていきます。
足場の日常点検には資格が必要なのか?
足場の組み立て及び解体作業には特別教育が必要になります。
建設現場には作業主任者が在籍するのですが、その作業主任者になるためには技能講習が必要になります。
点検するにも資格は必要になります。足場の知識もなにもない人に点検をさせるのには無理があります。
点検資格には足場の点検実務者講習を受講しなければなりません。
作業員同士が行う日常点検について
足場を組み立てるのが仕事になる鳶職人たちも、日常点検を行っています。
気を抜いていると不備な点を見過ごしてしまいますし、危険性が拭えません。
足場組み立てによって、手すりなどの墜落防止設備が強化されてはいます。
また、物の落下防止対策のためにメッシュシートも張られています。
しかし、そこに妥協してしまい身の安全性をないがしろにすることで危険性は低くはなりません。
手すりがあっても、安全帯を身につけているかどうかがポイントです。
命綱なしの作業などはあってはなりません。
ヘルメットもかぶっているだけでは危険性は低くはなりません。
しっかり固定されていることも作業員同士で点検しています。
見直しも必要
技能講習を受けたから安全性が確立されているワケではありません。
一度受講しても、その受講した年が古い場合には能力向上講習を受けておいたほうが良いでしょう。
講習内容も日々新しくなっています。足場は頻繁に法改正されています。
もちろん、安全パトロールという第三機構による点検もされていますが、現場管理を行っている者、現場作業員、注文者など、建設現場に関わる者たちは知識、技術ともにしっかり見直しが必要になります。
教育をした作業員であっても、慣れから危険性を軽くみてしまうこともあります。
もう一度教育システムを見直す企業努力も必要です。
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